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診療科目 緩和ケア(ホスピス)

はじめに

神戸アドベンチスト病院緩和ケア(ホスピス)は、1992年に兵庫県下初の緩和ケア病棟として厚生労働省の認可を受けて以来、ご利用いただきました患者様やご家族の皆様に多くのことを教えていただきながら長い歴史を歩んで参りました。

今後もこの伝統を大切にしつつ、医師、看護師、牧師、MSW、理学療法士、薬剤師、栄養士、ボランティアなどが心をひとつにして、真心のこもったあたたかいホスピスケアを提供し続けていきたいと願っております。

真の医療の働きは、人間のすべての領域における健康の回復にかかわるものであると私たちは考えます。心と体の調和のとれた医療、すなわち、単なる身体的な癒しだけでなく、心や魂(たましい)の痛みに触れる医療を提供するのが私たちの願いです。そしてそれは、最先端の医療と、あたたかな愛のこもった看護やケアがそろって初めて可能になるものです。私たちはキリストの愛と確かな医療をもって心と体の癒しを目指します。

緩和ケアとは

緩和ケアとは、生命を脅かす病気に伴う諸問題に直面している患者さまとそのご家族に対して、身体的・精神的・社会的・スピリチュアル的問題を早期に識別して、苦痛を予防し、軽減することにより、生命の質(QOL)を高める取り組みです。

ご家族へのケアを含めて、「あなたがあなたらしく生きるために」チームでお手伝いさせて頂きたいと思っております。

ホスピス相談室のご案内

ホスピス相談室では、緩和ケア(ホスピス)専従の相談員(ソーシャルワーカー)を1名配置し、入院前、入院中と継続的に患者様とそのご家族の心理社会的援助をさせて頂いております。

  • 相談内容は秘密厳守されますので、どのようなことでも遠慮なくご相談下さい。
  • 相談方法は、1、お電話、2、ご来院(事前予約が必要です)のどちらでも結構です。

TEL 078-981-0161(病院代表)
※「ホスピス相談室につないでください。」とお伝えてください。

相談時間
10:00~16:30

※金・土・日・祝・年末年始はお休みです

例えばこのような時に、ご相談ください。

  • 入院の申し込みをしたい
  • 緩和ケア(ホスピス)の外来に通院したい
  • 入院が前提です。しばらくは家で生活したいので、通院から入院まで一貫して診てもらいたいと望まれる方には安心です。
  • 必要に応じて、当院の訪問看護ステーションや介護部門を紹介させて頂くこともできます。
  • 緩和ケア病棟(ホスピス)を見学したい(事前予約が必要です)
  • 当緩和ケア(ホスピス)を利用するかどうか見てから決めたいという患者様やご家族を対象に、ソーシャルワーカーがご案内いたします。
  • 入院について迷っている
  • 緩和ケア(ホスピス)について詳しく知りたい
  • 主治医から緩和ケア(ホスピス)をすすめられているが、どうすればいいのかわからない

緩和ケア(ホスピス)利用メニュー(入院・外来・訪問)

1. 緩和ケア病棟(ホスピス)入院

緩和ケア病棟(ホスピス)に入院されても外出、外泊(1泊2日)、症状が安定すれば退院も可能です。

2. 緩和ケア(ホスピス)外来

当緩和ケア(ホスピス)では、入院の他にも外来に通院して頂き、緩和医療を行っております。抗がん治療を終了し、将来的に入院を希望しておられる患者さまから、「全面的にお世話になりたい。そちらの外来でフォローして欲しい。」との要望が増えたため、積極的に緩和ケア(ホスピス)外来に取り組んでおります。

「何かあっても診てもらえるし、入院のタイミングも相談できる。外来から入院まで一貫して診てもらえるので安心です。」とのお声を頂いております。

3. 訪問

ご希望により退院される時や、外来通院中の患者さまに必要に応じて併設の訪問診療・訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所(ケアマネージャー)を紹介させて頂いております。訪問診療は、訪問看護ステーションとセットです。できるだけご要望に応じるよう努力しておりますが、どうしても距離や時間的制約のため、ご要望に応じられない場合もあることをご了承ください。

「緩和ケア病棟(ホスピス)入院」と「緩和ケア(ホスピス)外来」の基準

緩和ケア(ホスピス)では、がんに対する積極的治療(手術・放射線治療・化学療法)は行いませんが、がんに伴う苦痛に対する緩和ケアを行わせて頂いております。

下記のような基準を設けておりますが、必ずしもご家族で解決しようとする必要はございません。ご一緒に考えさせて頂きたいと思います。まずはホスピス相談室にご相談下さい。

入院の基準

  1. がんそのものの治療が困難となり、がんに伴う苦痛の緩和が必要とされている。
  2. ご本人が治療困難であることを理解しており、現在あるいは将来的に緩和ケア(ホスピス)への入院を望んでいる。(ご本人の理解、判断が困難な場合は、ご家族が希望していること)
  3. ご家族・主治医の先生も同意している。
  4. 緩和ケア初診外来(ホスピス面談)で入院許可されている。

外来の基準

  • 上記、「入院の基準」1~3と同じ
  • ホスピス初診外来(ホスピス面談)で通院許可されている。
  • 「緩和ケア(ホスピス)かかりつけ患者さま」として登録し、責任をもって対応させて頂くため、医療機関は当院に一本化が望ましいです。

緩和ケア(ホスピス)初診外来と入院・通院までのご説明

1. 主治医にご相談ください。

「緩和ケア(ホスピス)に入院したい」「緩和ケア(ホスピス)外来でフォローしてもらって、将来的に入院したい」など、主治医に相談してみてください。

2. ホスピス相談室にお電話ください。

患者さま本人もしくは、本人の病状をよく把握しておられるご家族からお電話下さい。

電話:078-981-0161(代)
※「ホスピス相談室につないでください」と伝えてください。

相談時間
10:00~16:30

※金・土・日・祝・年末年始はお休みです

3. 緩和ケア(ホスピス)初診外来(面談)予約

緩和ケア(ホスピス)のソーシャルワーカーが今の状況、緩和ケア(ホスピス)入院に対するご本人及びご家族の考えをお聴きしたうえで、緩和ケア初診外来(ホスピス面談)の予約をお取りします。

4. 緩和ケア(ホスピス)初診外来(面談)について 完全予約制

緩和ケア(ホスピス)初診外来は、1人30分の枠を設けております。初診外来の費用は、保険診療に該当する場合としない場合があります。詳細は緩和ケア(ホスピス)のソーシャルワーカーにご確認ください。

曜 日 時 間 担当医師
午前 11:30~ 山形
午後 3:00~ 久木田
午前 11:30~ 山形

5. 緩和ケア(ホスピス)初診外来(面談)に必要なもの

  1. 主治医の紹介状
  2. CT・MRIなど画像類(CD-R)
  3. 患者様本人の健康保険証
    予約の15分前までに来院し、受付にお名前を申し出てください。

6. 緩和ケア(ホスピス)初診外来(面談)当日

時間になりましたら、ソーシャルワーカーがご案内致します。面談時に医師が入院判定を行い、入院が必要と判断された場合には待機リストに名前が登録(=入院予約)されます。

受入れの準備が整い次第、電話にてお知らせし、その翌日のご入院となります。面談をした医師が入院時の主治医となります。

※もう少し先での入院をご希望の方は、「そろそろ入院が必要かな」と思われたら、緩和ケア(ホスピス)のソーシャルワーカーまでお電話ください。その時点で入院申込みとさせて頂きます。

※通院希望の方には次回外来予約をお取りします。

入院費用について

医療費について

入院費は下記の様に定額制となっておりますが、健康保険(※)、福祉医療などが適応されますので、限度額を超えることはありません。

(※)健康保険は限度額適用認定証の交付が必要です。

(30日以内の入院の場合)
一部負担金(1日)
3割負担の方 約15,000円
2割負担の方 約10,000円
1割負担の方 約5,000円
食事代 360円×3食=1,080円

室料について(全室トイレ付き個室です)

部屋の種類 室料(1日) 室内備品など
特別個室
【特別個室】
1室 10,800(税込)
  • 冷蔵庫
  • 応接セット
  • テレビ
  • 整理タンス
  • DVD
  • デスク
有料個室
【有料個室】
9室 5,940(税込)
  • 冷蔵庫
  • 整理棚
  • カード式テレビ
【一般個室】 10室 無 料
  • カード式テレビ
  • 共同冷蔵庫

※テレビカード:1000分 1,000円

※一般個室の場合、冷蔵庫は1日300円でレンタル可(病室に設置します)

その他の料金について

  • 付添食
料金(1食) 申込み方法
朝食 648円(税込) 事前にナースステーションへのお申し込みが必要です
昼食 864円(税込)
夕食 864円(税込)

  • 家族室

宿泊に伴うシーツ利用等に関する実費をいただきます。

実費項目

  1. 日常生活に必要なもの
    • オムツ代(オムツの持込みはご遠慮ください)
    • 電話代(室内の電話を使用された場合のみ)
  2. 文書料(公的保険給付関係を除く)

入院生活について(面会・外泊等)

面会について

緩和ケア(ホスピス)病棟では、面会時間の制限はありません。24時間いつでも面会は可能です。事情により面会をお断りされたい患者様はご相談下さい。

付添について

全てのお部屋にソファーベッドが設置されており、ご家族様はいつでも患者様のお部屋にお泊りいただけます。タオルケットなどを持ち込んでいただいてもかまいません。

  • 寝具などを当院からお貸しする場合は洗濯代などの実費をいただきます。
  • 病棟内に2名まで宿泊可能な「家族室」が2室ございます。

外出について

ご家族様との外出は基本的にいつでも可能です。主治医の許可が必要となりますので、予定が決まり次第お申し出下さい。

外泊について

一泊までの外泊は可能です。一泊を週に何回繰り返していただいても大丈夫です。 主治医の許可によりお薬などの事前準備がありますので、外泊予定が決まり次第、前日までにお申し出下さい。

退院について

症状が安定した場合、退院していただくことも可能です。退院後、再度入院をご希望されても構いません。退院を希望される方は、なるべく早い段階でソーシャルワーカーにお申し出下さい。地域の医療従事者・介護従事者と連携しながら、退院のタイミングを一緒に考えさせていただきます。当院の訪問看護、ケアマネージャーを紹介させて頂くこともできます。

担当医師 プロフィール

山形謙二 / Kenji Yamagata (名誉院長)

山形医師
出身大学
  • 1972年(昭和47年)東京大学理学部卒業
  • 1976年(昭和51年)米国ロマリンダ大学医学部卒業
専門分野
  • 内科学
  • ホスピス緩和医療学
所属学会
  • 日本内科学会
  • 米国内科学会(フェロー)
  • 日本緩和医療学会(代議員)
  • 日本スピリチュアルケア学会(評議員)
  • 米国ホスピス緩和医療学会
  • 米国ホスピス緩和医療専門家協議会
専門医等
  • 米国内科学専門医
  • 米国内科専門医会上級会員
  • 米国ホスピス緩和医療学専門医
  • 日本緩和医療学会暫定指導医
  • 日本内科学会認定医
著 書
  • 「人間らしく死ぬということ」(海竜社)
  • 「主よ、み国を!」(福音社)
  • 「隠されたる神」(キリスト新聞社)
  • 「負わされた十字架」(キリスト新聞社)
  • 「いのちをみつめて」(キリスト新聞社)
患者様へ
  • 医療は患者様との共同作業です。患者様に満足し納得していただける医療を目指していきたいと願っております。

久木田 和夫 / Kazuo Kukita(副院長)

久木田医師
出身大学
  • 1993年(平成5年)米国ロマリンダ大学医学部卒業
専門分野
  • 内科学
  • ホスピス緩和医療学
所属学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本緩和医療学会
  • 日本人間ドック学会
  • 日本消化器集団検診学会
  • 兵庫県喫煙問題研究会
  • 米国内科学専門医
  • 米国糖尿病協会
専門医等
  • 米国内科学専門医
  • 米国内科専門医会上級会員
  • 日本内科学会認定医
  • 日本人間ドック学会 人間ドック健診専門医
  • 日本プライマリ・ケア連合学会認定医
  • 兵庫医科大学臨床教育准教授
  • インフェクションコントロールドクター(ICD)
患者様へ
  • できるだけ多くの方々に喜んでいただけるような医療を目指していきたいと思います。体調の不良、健康に関することなどお気軽にご相談下さい。

緩和ケア認定看護師

緩和ケア看護認定認定看護師とは?

  • 6か月以上の専門講習を受けたのち、公益社団法人日本看護協会が行う認定看護師認定審査に合格し、緩和ケアの看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできる者をいいます。
  • 疼痛、呼吸困難、全身倦怠感、浮腫などの苦痛症状の緩和および患者・家族への喪失と悲嘆のケアを専門にしている看護スペシャリストです。

(公益社団法人日本看護協会ホームページより引用)

当院では、より高い看護技術による緩和ケアをめざし、2名の緩和ケア認定看護師が在籍しております。

Q&A

よくある質問

「どれ位で入院できますか?」

おおよそ1週間前後です。但し、その時の病棟の状況にもよりますので、もう少しお待ち頂くこともございます。

「緩和ケア初診外来(ホスピス面談)には、本人が行かないといけませんか?」

ご家族のみの受診も可能です。但し、面談料に関しましては、在宅(入院中でない)の場合、ご本人が受診されますと保険扱いとなりますが、ご家族が代理受診されますと、自費扱いとなりますことをご了承ください。

「認知症があっても入院できますか?」

他の患者様に影響がなければ問題ありません。但し、大声を出したり、他の患者様の病室に入室してしまうなど、静かな療養を妨げる恐れがある間は、申し訳ございませんが入院は困難です。そのような心配が無用になりましたら、改めてご相談ください。

「入院費用は高いのですか?」

限度額適用認定証、高額療養費制度、福祉医療などが適用できます。限度額分を負担することになりますので、一般病棟でも支払額は同じです。その他、食事代と実費(紙オムツ代や有料室の場合はその差額室料)は別途必要になります。

医療従事者の皆様へ