|
|
■冠動脈 石灰化スコア
心臓病の危険性を正確に予測
石灰化スコアは、心筋梗塞・心臓突然死の予測ができる唯一の指標です。
予知の難しい心臓病
心臓病は癌に次いで日本人の死亡原因の第2位であり、突然死の約7割を占めています。そして、その大半は心臓の血管がつまることで起こります。 また驚くべきことに、急性心筋梗塞(しんきんこうそく)や突然死の半分は「今まで症状がない」、「心臓病と診断されたことがない」といった人に発生することが分かっています。これらは、従来の検査でなかなか予測できず、カテーテル検査(血管内にカテーテルを挿入して行う血管造影検査)ですら正確な予測はむずかしいとされています。
突然、起こる心臓病!
心筋梗塞の多くは冠動脈の内側にプラークが蓄積することで生じます。このプラークが破れると数分で血栓ができ血管をふさぐため心筋が壊死(えし)してしまうのです。最初の症状が重症の心筋梗塞や突然死のこともあるのです。
石灰化スコアで発症の危険性を正確に予測
心臓をとり囲む血管(冠動脈)にあるカルシウム(図1)の総量を、低放射線量CTによる簡単な検査によって数値で表したものを石灰化(カルシウム)スコアといいます。 最近、多くの研究において、心臓病の危険性を正確に予測できることがわかってきました。石灰化スコアが高いほど将来10年の生存率は低下し、何らかの強力な予防措置をとる必要があります。石灰化スコアは、将来突然死が起こる可能性を予測することのできる唯一の指標です。
(図1)

このような方におすすめの検査です。(低放射線量CT検査)
- 高血圧
- 脂質異常
- 喫煙
- 糖尿病
- 45歳以上
- 肥満、メタボリック症候群
- 血縁者に心臓病がある
- 心臓突然死が心配な方
※以下の方はおすすめできません。
- 妊娠の可能性がある女性
- すでに高度な狭心症や心筋梗塞がある人
- 人工ペースメーカを使用している人
- 冠動脈にステントが植え込まれている人
検査方法
低放射線CT検査で冠動脈の石灰化を計測
検査はとても簡単です。

身体への負担が少ない検査です。
- 造影剤注射の必要がありません。
- 食事制限がありません。
- 放射線量が少量で済みます。(*CT冠動脈造影の10分の1。胃透視検査と同程度。)
従来の検査との関係
高血圧、コレステロール、糖尿病などは心臓病の危険因子です。これらの検査に石灰化スコアを加えると、より正確に心筋梗塞や心臓突然死を予知することができます。検査の結果によっては、薬物治療を強化したり、さらに必要な検査を追加します。 運動負荷心電図、冠動脈CT、カテーテル検査などから医師が適切な診断を選びます。
検査結果
- 後日、循環器内科を受診ください。
- 専門医が詳しく説明いたします。
検査費用
5,000円(自費)
『石灰化スコア』による予知力の根拠
冠動脈のカルシウム(石灰)総量は冠動脈のプラークの総量に比例し、石灰化スコアの数値が高ければ高いほど、冠動脈の傷みがひどく、今後10年以内に心筋梗塞や心臓突然死を発症しやすくなると考えられます。急性心筋梗塞や突然死は血管が狭いことよりもプラークの全体量の方がより深く関係していることが明らかになってきました。これまでは心臓病予防としてコレステロール値や血圧などを目安に漠然と薬をのんだりしていましたが、石灰化スコアで直接心臓の状態をみることにより、正確
にその危険度を把握し、一人一人の薬をのむ意義も明確となります。逆に石灰化スコアが0ならまず心筋梗塞や狭心症の心配はいりません。当院はこの石灰化スコア研究では世界第一人者のブドフ教授(UCLA,
カリフォルニア大学ロサンゼルス校)と交流を持ち、先進的にこの検査を取り入れています。
↓ 2010年10月28日 当院にて、マシュー・ブドフ教授による講演会が行われました。
※ マシュー・ブドフ教授(中央) ・ 循環器内科:森医師(右) ・ 総合内科:久木田医師(左)

↓ 神戸新聞掲載記事
〔拡大表示〕
pagetop↑ |