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必ず母親に対する自分から調べなければならないのですか?また、対象人物はどのように設定すればいいのですか? |
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幼少のころからお母さんがいない人や、お母さんに対してよくないイメージを抱いている人は、お母さんに代わってあなたを慈しんでくださった人から調べます。つまり、調べることに抵抗があったり、悩みの直接の対象人物、内観をする人より歳下の対象人物や、してやったことの方が多いと思われる人などは後回しにし、それらの人に対しては内観に慣れてきた時点で調べるようにするのです。そうすると内観前と思考回路が変わっていますのでスムーズにできるようです。 |
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内観に抵抗を感じはじめたらどうしたらいいですか? |
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内観を進めていくうちに、幾つかの抵抗が出てくるかもしれません。「世話になったこと」では"親に養育してもらうのは当たり前である"と思う人が多いようです。これに対しては"もし親がこの世にいなかったら同じレベルの生活が送れるだろうか"と考えてみてください。「当たり前だ」と思われた一つ一つが、輝いて見えるでしょう。内観の抵抗は、次々と頭をもたげてくるかもしれません。しかし、内観の三項目を繰り返しているうちに、そうした抵抗や疑問がおのずと解けてくる自分を見出すでしょう。集中内観においてもあまり面接者は助言をしません。それは、この三項目を繰り返していくうちに、さまざまな抵抗が消えていくことを予測しているからです。もし内観が途切れがちになってきたら、調べていて心が温かくなる人、楽しい人、うれしい人に関して調べてください。それらの楽しい思い出が、次へつながる接着剤になるでしょう。 |
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面接者なしに、一人で内観をしてはいけない人はいますか? |
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次のような人は専門家の助力が必要です。
- こころの病をわずらっている人、または、以前、わずらったことがある人
何か思い出したくないことがきっかけとなって、病気が重くなったり、再発する危険性があります。内観を、治療の一環として取り入れている医療機関は全国にありますから、そこで相談してください。患者さんの状態と時期を見計らい、内観療法を指導してくれるはずです。
- 今までかかわってきた人々をすべて強く恨んでいる人
内観の糸口を見出すことが難しい人です。自分では内観をしているつもりででも、ゆがんで内観する可能性もあります。
- 自分を責めすぎる人
いくら内観をしても、こころが暗くなってしまい、マイナス効果しかないかもしれません。すぐに、中止してください。
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内観をすると、劣等感が増し自己嫌悪に陥ってしまう恐れはありませんか? |
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内観が深まる一つの過程として、劣等感に近い感情を抱いてしまう場合もあります。しかし、それはマイナス面をもつ自分を、まだ受け入れられない状態にあるためです。そのような時は、「世話になったこと」のみ調べてください。集中内観においても、内観者から「気分が落ち込んでくる」と訴えがあった場合は「世話になったこと」のみ調べてもらい、平常心に戻ってから内観の三項目を調べてもらっています。 |
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内観の成果は判断できますか? |
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まず、家族の者とか会社の人間関係、これがうまくいくようになるはずです。家庭の中が明るくなったり、いままで苦手としていた人や、うまくつきあえなかった人に対して、調和していけるようになるでしょう。もし、うまくいっていなくても、そのうちうまくいくようになるさ、と長い目で見られるようになるはずです。また、内観が深まれば、他人から見て、「どうしてあのように幸せに生きていられるのだろう」と、うらやましがられることもあります。人相が柔らかくなったり、人が変わったと言われた人もいます。内観前は険のある顔であった人が、にこやかに過ごすことができるので、周囲からは丸くなったと思われるようです。ある自殺願望の人は、「生きることが楽になった」と、語っていました。自分に対して素直になれるのです。こころが軽くなったことを、自分が一番感じるはずです。 |
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もし、間違っている内観をしていたとしたら、どのようなところに現れてきますか? |
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- 周囲の人々が認めない内観者は、どこか間違った内観の方法でここまできてしまった可能性があります。内観をしていても行動上の変化は見られない、または、悩みが軽減されてこないのでしたら、間違って内観をしているといえるでしょう。
- 母親、父親に対しての自分を調べるという性質上、親のいう通りにしなければならないとか、親のイメージを美化しすぎてしまい、現実とのギャップに戸惑う場合があるかもしれません。「親のいう通りにしなければならない」という思い込みは、本当に自分のこころに正直なのかと、問いかけてください。親のイメージを美化しすぎているかもしれないと感じたら、親が「どのような人であったか」という外観になっていないか注意してみましょう。正しく内観していれば、親も一個の人格、つまり、よい点も悪い点も備えた一個の人間なのだ、と客観的に見られるでしょう。そうなると、「自分のいたらない点があるのだから、親にあっても当然」と、受け取れるようになってきます。大切なことは、そのような一個の人物から、無償の愛情が自分に与えられているということを「自覚する」ことです。
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現代人にとって内観の効果には、どのようなものが上げられるのでしょうか? |
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大きく、次のようなものがあげられます。
- 相手のこころがわかるようになり、大人として成長していく。
- 悩みを根幹から見直す
- 他者との共存の中で「生かされている」喜びを見出す
- 自分史をたどり、自分のやりたいことがわかる
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「内観〜こころは劇的に変えられる」 横山茂生/長島美稚子
(株)法研 1997・7・1 より一部改変して引用 |